新会場ミルハスで2回目となりますモダンダンスコンクール。エキシビション公演まで含めて、多くの出場者やお客様で大変華やかな盛り上がりを感じました!出場者、関係者の皆様大変お疲れ様でした。
思えばずっと以前からレベルが高い、高いと言われ続けていたように思いますが、他のコンクールでいう決選大会のようなレベルで、逆の意味で目にとまるという方は全くいないということに改めて驚きを感じました。
ジュニア部門では、振付指導の先生方の意向に添って真っ直ぐに努力の日々を重ねる皆さんの姿が目に浮び、コンクールならではの厳しくも重要な成長の時間をひしひしと感じましたが、一方ではこれが全てとは思わないで欲しいという切ない思いが毎回浮かびます。振付指導をする立場の一人として、しっかりと意識していかなければならないことだと感じました。
エキシビション公演のそで口で、間近で見るとまだあどけない上位入賞の優れたリトルダンサー達が、ジュニア2部やシニア部のお姉さん方の踊りを真剣な眼差しで見つめているのをお見かけし、どうぞ素敵な大人のダンサーに成長を続けてください!と心から願ってやみませんでした。
今年のシニア部は、例年より型にはまらず独自性を意識した作品が多く見られたような気がします。審査をしながら感動で胸が熱くなったり、感心でため息が出たり、楽しんで審査をさせて頂きました。
結果の点数表を見てもいつになくばらつきが多かったり、興味深い傾向であると感じます。
今後も独自の表現、テーマ、振付など今後の活動に繋がるようなダンスへの探求を続けて欲しいと思います。
最優秀群舞賞に輝いた「無名の時計職人 ハリソンの夢」は、凄まじく緻密な振付構成と展開の妙で壮大なミュージカルを観たあとのような、圧巻の素晴らしさでした。これからもダンス表現の可能性を様々な角度から熱く探求していって欲しいです。
エキシビション公演でもう一つ、あきたこまち賞に輝いた「雲に乗りたい」はとても希望的な爽やかな空気で緊張感漂う会場中を一掃するようなとても印象的なダンスでした。
今年はエキシビション公演に現れたようにそれぞれ魅力の違った様々な作品が評価を受け、ダンスそのものの様々な魅力と可能性が反映された会だったと思います。
今後もこの奥深いダンスの世界を楽しんで追求されていくことを願っています! |