【 第41回 秋田全国舞踊祭 雑感 】 |
平多 浩子 |
舞踊家 |
(宮城県) |
秋田コンクール 新世紀への始まり ここ数年、大きな出来事に振り回され、どこかしら躊躇を余儀なくされていたが、その様な中、新装なった会場に集まった私たちは実に恵まれていると感じた。 現在の社会情勢は、少なからず影響をもたらしている。ウクライナを思わせるいくつかの作品に心が痛んだ。美しい作品、明るい作品だけが良い訳ではないが、なぜか暗く辛い気持ちが優先された。我々指導者としての立ち位置にも一考を要するのではないかと、痛感した。 優れた男性も例年より多く感じられた。とても頼もしく思う。群舞部門には、それが如実に感じられた。 舞台上ではいくつかのハラハラ…ドキドキ…の場面も見受けられた。目指すモノが高くなり、アレもコレもとつい欲張りがちになる 。高みを目指すことは良い事ではあるが、危険が伴っては、元も子もない。指導する側、審査する側、される側、双方が一考を要するのではなかろうか。安全第一にトライしたいものである。 多くのデータが、今までとは異なる方向に導くようになった。今回は、昨年以上に、表情・テクニック・コスチューム…等、似通ったものが多いと感じられた。個性豊かな作品に出会いたいと願っている。アナログを推奨している訳では無い。私達が、生徒達の個性を存分に生かし、大らかに伸び伸びと踊れる状況を見つけなければと思った。 折角の飛び切りの空間を眼一杯利用しないなんてない!この行事が個性を伸ばす最高の空間であって欲しい。 コロナ禍の中、立派な空調施設の元、空気の入れ替えの心配もなく過ごせたことは、特筆に値する。その中を走り回って、スムーズな運営に徹して下さった川村会長そして実行委員会の皆様に、只管感謝申し上げます。 |
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Update:2022/12/20 |
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