【 あきた全国舞踊祭 所感・その他 】 |
平多 浩子 |
舞踊家 |
(宮城県) |
あれから40年… 縁あってこのコンクールの第1回目より“雪の秋田の熱い冬”のキャッチフレーズに誘われて、伺い続けている私。あれから40年…と思う時、こみ上げるものがある。 来年は、新装なった会場にて開催される由 。第一回目が開催された地域(千秋公園)という事で、初心に返るような思いである。 不慣れな先生(つまり私)と生徒。藤井信子先生の『喝』のお陰で今があると申しても過言ではない。今ここに『初心忘るべからず』 と思いを新たにした。 40年のうちにダンスは大きな変化を遂げている。特に今回は多くを考える事となった。 評価する側としては非常に難しいものであった。複数の審査員で採点する意味はここにあり、自分の物差しを見極めることになる。しかし、今回の、似通った振り、そして音、衣装…。最後まで葛藤があった。この道の先輩があるとき語った。 『感心はする!しかし感動はしない!』と 。以前も思った事ではあるが、今回はより心に響いた。と同時に平均値を求めている事に頷けた。オリンピック競技等で、予選をする競技が多くなったように思うが、しっかりとした尺度で見極めるには一策を講じているのかも知れない。選考する側として常に向学心を持って臨みたい。 今回は、主催者へのサプライズが用意されていた。長年の実績が評価されての感謝状の授与は、感激一入であった。と同時に主催者への今後の期待が込められていると感じた。課せられた重責に十分に応えられると思っている。政治との融和は、あり得ないと思っていたが、官民一体となって芸術を支える秋田市の応援に胸が熱くなった。我々も感動させ 、感心させる作品に向かわなければならない…。そんな事を思いつつ雪の秋田を後にした。 |
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Update:2021/12/16 |
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