【 第38回あきた舞踊祭所感 】
横山 真理
 舞踊家
(福島県)
肖像  令和初となる、第38回あきた全国舞踊祭も、多くの関係者皆様のサポートにより幕を下ろし、私自身のお役目も又1つ無事に果たせた事に安堵しています。

 さて、コンクールについては全部門に於いて、再度テクニックのレベルの高さに考えさせられ、今後の現代舞踊が、どの様なテクニックと共に新しい時代の作風になって行くのかと思うと、楽しみと共に不安が入り混じった感覚です。

 私自身の個人的勝手な観念は、勿論コンクールですから技を競うのは当然ですが、動き(テクニック)の羅列になる事なく、芸術性(個性)を持った作品にあった動きを取り入れ、決してコンクールで上位を取る方々の真似では無い事を願うばかりです。又、衣裳も流行りはあって当然ですが、似通ってる様に感じました。

 あきた全国舞踊祭の2日間は、コンクール後、直ぐにエキシビジョンが開催されるという、コンクールでは珍しい形式をとっており、コンクール上位入賞者の照明付きの作品を始め、他のプログラムも鑑賞する側に有意義な時間を過ごせる様に工夫をこらし催されている事に、充実感満載で魅力を感じ、今後益々楽しみでなりません。

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Update:2020/1/18  

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