あきた所感2017
高橋 由紀子
舞踊家
(宮城県)
肖像

 この度、2年連続、審査員という立場で「あきた全国舞踊祭」の裏側に入らせていただき、改めて、川村先生始めスタッフの方々のこのコンクールに対する熱意を感じ、出演者たちはその愛の中で気持ちよくダンスを表現できているのだなと思いました。

 秋田に向かう前たまたま見たテレビの今週の占いで一番下だった私へのアドバイスは「人を比べないように」でした。(笑)そんな~、今から審査員なのに、、と思い新幹線に乗りこみました。

  意を決して皆さんの踊りに応えようとステージを見ていたら、それぞれのダンスにダンサーの、振付家の、指導者の、衣装、美術、音などの様々な「愛」が端々から溢れ出ていました。一生懸命に点数を付けさせていただいて、結果、私が上位にした方ではない方が上位にきていても納得できるほど、皆さん、僅差の出来だったのだと思います。 モダンダンスはこのジャンプが出来たら、何秒止まれたら高得点というものではありません。コンクールであるからには基礎的なことが出来ているのは大前提ですが、それをも超えるsomethingelseがある方が抜きんでる場合もあります。だから面白いと思います。

 今後も「愛」溢れる、皆さんの中にあるポエムに出会える魅力あるダンスを心待ちにしています。そんなダンスに出会えたら、楽屋でお声がけしてしまうかもしれません。


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Update:2018/02/03

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