凍えるような寒さの中、秋田では今年も全国から終結した優れたダンサー達と熱い時間を過ごすことが出来ました。
第36回を数える秋田全国舞踊祭 秋田全国モダンダンスコンクール、全国の舞踊コンクールとはひと味違い、モダンダンスだけをじっくりと楽しむ2日間はとても贅沢であり、最終日のエキシビションで改めて上位受賞作品を拝見することが出来るのは、私たち審査に関わった人間だけでなく、自己の限界を引き上げる努力を熱く続けたダンサー達にとっても大変有意義な時間だと思います。
130以上の作品が集まった今回は、昨年にも増して更に子供達のレベルが上がり、器用になっている事に気付きました。エントリーしたダンサーのレベルが上がるという事は、審査員にとっても非常に厳しく、難しい採点となります。私個人の採点を例にあげると、ジュニア1部・ジュニア2部・シニア部の全部門に於いて1位と2位の得点差は0〜2点です。このようにただでさえ激戦のこのコンクールはダンサーだけに留まらず、作者・出品者そして指導者の腕が鳴る、質の高いコンクールだと痛感しました。
生徒と共に作者もレベルを上げ、様々なルールがある中での作品創りは出品者・指導者のスキルを多いに上げる事でしょう。生徒の成長と共に作品が育ち、またダンサーをレベルアップへと導く。いい作品といいダンサーは、必然に並存するものだと思うのです。そう思わせてくれるのも、いつもこの秋田です。
秋田は空気が綺麗なせいか、大ホールの広い舞台での子供達の動きが鮮明に脳まで届きます。こんな瞬間がたまらなく好きで秋田に来ることがやめられないのも事実です。
それともう一つ、毎年「素晴らしい!!」と思う事があります。それはこのコンクールのスタッフの皆さんのネットワークの良さ、そして気持ちのいい対応、フットワークも軽く、急な変更も迅速に最善の処理がされ、予定通りにコンクールが進行するという事です。これは統括されている方の人となりが現れているのでしょうか。。。?
こういったコンクールだから優れたダンサーが集結するのでしょう。コンクール内容もエキシビションも全て「お見事!」と言うしかありません。
来年も、その先もずっと、この秋田の地でお見事な舞踊祭が開催されますことを心から願っております。
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