この度は最優秀群舞賞という大変有難い賞をいただきまして本当にありがとうございました。
今回は、中学1年生から23歳までの15名で参加させていただきました。技術的にも、身体つきもばらばらなメンバーではありましたが、コンクールに向けてみんなで作品を通してひとつになろうと努力したこと、そして大きな賞をいただけたことは、たとえ全員が踊りの道を進まなくても彼女たちの今後の人生の大きな糧となることだと思います。そのような経験をさせていただきましたこと、本当に感謝しております。
今回の作品は、環境や立場を言い訳に一歩踏み出せないでいる状況から、抜け出そうとする様を表現したく作りました。 これはわたし自身の心境でもあり、2年前より柴内啓子先生のスタジオを引き継いでから感じていたことでもありました。
いま活動している若い舞踊家は、東京で、関東でたくさんの舞台に立つことが大切なこととして求められていると感じることがあります。
それまで関東で活動していた自分が岩手のスタジオを引き継ぐということは、舞台活動にも制限がかかることだと思い、多くの不安もありました。でも、芸術とは、舞踊作品とは場所を制限しないはずで、自分を育ててくれた岩手でやりたいことはなんでも挑戦してみようと前向きに考えております。
ですので、今回コンクールに初めて参加する生徒も多い中で、柴内先生が小さな頃から育てていた生徒たちと、最優秀群舞賞という素晴らしい賞をいただき本当に嬉しく思っております。
これからも楽しみながら舞踊の道を進みたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
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