第32回 あきた全国舞踊祭雑感
平多 浩子
(宮城県)
肖像

 思えば、当研究所は、このコンクールの創設者、藤井信子先生との御縁あって、第一回目より参加させて頂いている。
いつもなにがしかの手ごたえを感じているが、今回は特別な収穫も頂き、関係各位への感謝の念と、関わらせて頂けている幸せを十二分に感じた。

 常々、100回の稽古よりも1回の本番…との話を伺い、私も受け売りのように、生徒達に伝えていたが、今回の舞踊祭では、目の当たりにすることが出来た。
一回の本番までの特別な時間の大きさが顕著に感じられた。
私が今までと変ったわけでもないのだが、見えてくるものの違いが良く分かった。そして、継続して参加する事で得られる、テクニックや、精神の訓練が一層、練り上げられることを深く知る事になった。
長~い舞踊人生、結果だけが問題ではなく、個々が、どれだけこの場を煮詰め自分のものすることが出来るかではなかろうか。それを知った人は、大きな世界観の元で、はばたけるのだと思う。

 児童舞踊を愛する私は、
     『次回は、子供達が、その年代でしか踊れないテーマや・内容で踊って欲しい…。』
…と望んでいる。そして子供たちが、年齢にふさわしい目で“熱い思い”を踊って欲しい

 個人的に“続ける者が勝つ”と言う言葉を大切にしている。
被災してもなお続けている私には、特別な言葉にもなっているが、今回の舞踊祭では、継続してこそ得られる見えないものを一瞬にして目の当たりにすることになった。

トライする皆様、そして、これからの舞踊を支える子供たちの成長の場を心から期待してやまない。


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Update:2017/02/16  

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