【 秋田全国舞踊祭についての所感 】
水野 聖子
 舞踊家
(愛知県)
肖像 第42回あきた全国舞踊祭・モダンダンスコンクールがあきた芸術劇場ミルハスにて今年も新しいエネルギーで盛り上がり、無事終了されたことに安堵の思いと感謝の気持ちでいっぱいです。さすがです!!秋田県芸術舞踊協会!! コロナ禍で様々な舞台パフォーマンスやコンクールが中止になる中、秋田全国舞踊祭は一度も取りやめることなく、継続実施し、更に去年からはあきた芸術劇場でのスケールアップの開催となり、このご時世に素晴らしいことだと思います。本当におめでとうございます。そして芸術舞踊協会スタッフの皆さんの迅速な対応には、もはやリスペクトしかありません。お疲れ様でした。
立派なホール、完璧で充実した空調設備の整った安心安全な空間での審査は実に快適でした。

 さて、年々著しいレベルアップが見られる秋田モダンダンスコンクールですが、今年も質の高いダンサーと作品が集結した内容の濃い2日間でした。そのせいか全部門にわたり大きな点数の開きもなく、審査は迷走しました。 特にジュニア部門では、小学生以下とは言え、春から中学生になるであろう思春期手前の高学年が比較的多かったように思います。難しいテーマや、言い回しなのに、小学生の少女は理解できているのかと多少の疑問を感じながらも、目の前で冷静に身体をコントロールし、落ち着いて3分間こなす姿には感心せずにはいられませんでした。
コンクールでは、確かなテクニックと優れた表現力を持ち合わせた、ダンサーが恵まれた作品や環境のもと、上位入賞をしますが… 年々子供らしさや純粋さが希薄になり、テクニック重視の作品が多くなっているように感じます。それなのに入選すら果たせずとも、見る側の心を温める力を持った人、その踊りが記憶に残っているのも事実です。これは今後の課題なのかもしれません…。

そして、群舞部門は、個性的且つよく訓練された作品ばかりでとても楽しませてもらい、審査の時間が短く感じましたが、前年度の影響かデュエット参加の作品が目立っていたと思います。

 今回、秋コンにトライし、上位入賞出来た人もそうでない人も、今後の舞踊界で益々ご活躍をしてほしいと心から願っております。そして心身ともに成長された皆さんと、また来年の秋コンでお目にかかりたいものです。

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Update:2023/12/28  

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