【 第39回あきた全国舞踊祭 感謝と感想 】
川村 泉
 舞踊家
(秋田県)
肖像 春の緊急事態宣言の頃、今年は中止だと考えておりました。その後、何となく世間の風向きが変化し、いつの間にか開催する運びとなったのですが、近づくにつれ各地の感染者は第三波で増え続け、いったいどうなるのかしら…?と実行委員長の自分ですらわからないまま、その日が訪れました。

 ところが会場で朝の受付を始めると、皆さんそれぞれが配慮し、静かに入場の登録を済ませ、実に落ち着いた雰囲気でしたので一気に不安は消えました。前日に市長秘書課にお電話し、「密を避けるために少しでも文化会館を早く開くことを許可してほしい」と願いました。ご理解を頂き、8時20分に開く予定でしたが、実際は更に少し早く開いてくださり、密にならずに済みました。ありがたいことです。

 そうして始まった第39回あきた全国舞踊祭は、踊りたい気持ちのパワーが炸裂し、素晴らしいものでした。エキシビションをご覧になった方はわかると思いますが、本当に質の高い意義あるコンクールで、見ながら思わず涙がこぼれました。これに関わる方々の力が一つになっての開催、心より感謝申し上げます。

 また、感染防止のための換気をしましたが、換気をすると頭が冴え、新しい気持ちになりました。コロナでなくとも換気はこれからもやっても良いのでは…と思いました。

 無事終了した翌日から、秋田は大寒波で大雪になり、しかもgo toの停止が決まりました。全くギリギリセーフ…踊りの神様が守ってくれたような、あの熱い二日間は夢のようでした。

 来年は40回記念、気持ちよく踊れるコンクールでありたいし、エキシビション公演も更に充実して参りたいと思います。秋田は小さな町ですが、どうぞまたいらしてください。まだの方も一度はいらしてみてください。美味しいものが沢山ありますし、何よりも空気が美味しいです。感謝を込めて感想と致します。

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Update:2021/01/02  

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