【 あきたコンクールに思う 】
石原 完二
 舞踊家
(京都府)
肖像 第38回を数えるあきたコンクールを終えて、私が強く印象に残った事は
① 上位入賞者のレベルが凄く高い
② エキシビションがあることでさらにレベルが上がる
③ 舞台スタッフの人たちが大変協力的であること

①は特にジュニアの人たちの上手さ、ジュニアの人たちは自分では作舞はしない。したがってその先生の指導の濃さのようなもの、先生達の勢いの良さのようなものを感じました。次々と編み出されていく作品にもエネルギーを感じました。私も最近、次世代につながる公演を終えたところで、これからも益々世代の幅が広がるダンスの世界になるのではと思いました。

②はエキシビションがあることで、又次の年に踊れる(勿論同じ作品でない場合もありますが)訳で、ダンサーは一年後にはさらに内容・技術共に上っていたりします。

③の舞台を支えられるスタッフの方達全て、照明さん等もコンクール審査が終わったその時からエキシビションまでの間に、素晴らしい作品となるべく努力されていて、その力量と情熱は素晴らしいものがあると感じています。だからこそ、このあきたコンクールというのが、終着点ではなくダンサーとしての経ていく通過点としてさらに高みを目指していけるという事が分かります。

今回特にこの様な事を感じたのかと思いますと、実に色々な点でスムーズに進行していくスタッフの方々の細かな配慮等を感じまして、あきたコンクールが、ますます豊かになっていく様に感じました。

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Update:2020/1/18  

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