あきた全国舞踊祭 審査を終えて
井上 恵美子
昨年度最優秀指導者
(神奈川県)
肖像

 昨年度のグランプリ受賞者を指導したということで、このたびは舞踊祭モダンダンスコンクールの審査をさせていただくことになりました。このコンクールの特徴は子供から大人の部まで現代舞踊に限られていることと、群舞は年齢に関係なく同じ部門での参加となることです。

 一日のうちに全部門を見終わった後感じたことは、年齢が上がるにつれて身体技術に幅が広がり、自分の思考や感性で踊るようになるということでした。大人になるにつれて自作が増えて来るので、自分の身体能力を生かし、作品に説得力が加わり大変見ごたえがありました。ダンスを心から愛し、努力の末に輝くダンサーの舞台は見る者の心を豊かにしてくれます。長い道のりのようですがダンスを心から愛していれば苦になりません。皆さんの成長していく姿をこれからも楽しみにしています。貴重な時間をありがとうございました。

 舞踊祭本番前夜に大きな地震が東北地域にあり、その影響で私は三時間遅れで東京駅を出発し、秋田駅に着いたのは夜中の二時半頃でした。このような状況の中で翌日、審査員にも参加者にも欠席者がいなかったことに只々驚き、あらためてこの舞踊祭に賭ける多くの情熱を感じました。寒いので敬遠していましたが、秋田が大好きになりました。また来たいと思っています。


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Update:2017/02/23  

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